東洋言語BLOG
春はもうそこです。
「春はもうそこです。」
みなさん、こんにちは。久しぶりにブログを書きます。
日に日に暖かくなってきていて、一年で一番きれいで、過ごしやすい季節がもうすぐやってきます。
TLSは今、1月期と4月期の間の休みを迎えていますが、今学期もよく学生から聞いた相談の1つが漢字の問題です。非漢字圏であるとか漢字圏であるとかにかかわらず、漢字は日本語を学ぶ学生の大きな障壁です。
漢字には初級の漢字から上級の漢字まであるわけですが、漢字の苦手な学生の勉強方法の特徴のひとつとして、漢字を1つずつ覚えようと一生懸命なところがあげられます。漢字にはたくさんの読み方があるのですが、例えば「行」という漢字の横に、「い・こう・ぎょう」と読み方を書いて練習をしているようです。
まず、この勉強方法をやめたらどうでしょうか・・・。「行」が「ぎょう」として現れるのはどんなときでしょう?きっと「3行目:さんぎょうめ」とか「行列:ぎょうれつ」なんて形で出てくるはずです。それなら単語と組み合わせて漢字を覚えていくほうが、単語も漢字も読み方も覚えられて、絶対に近道だと思います。
日本人も自動的に漢字ができるようになったわけではありません。私も小学校のときは、毎日漢字テストを受けさせられ、宿題をだされました。本当につらかったです。漢字に囲まれて生活している日本人でもそうなんです。そして、最近では、PCで書くことが増えて、読める漢字と書ける漢字の数もずいぶん変わってきています。
ですから、みなさんが漢字=難しいと思う前に、もう少しリラックスして、言葉の中で漢字を覚えられたら、大変さが少しは楽に感じられるのかなと思います。
2012年3月21日 東洋言語学院 伊東 隆作