東洋言語BLOG

「TLSの勉強って・・・」

みなさん、こんにちは。ゴールデンウィークも終わり、日本はすっかり春です。もしかすると、1年で一番いい季節なのかもしれません。TLSの目の前の公園には花が咲き、木々の緑の色もとてもきれいです。

さて、私はよく海外にいる日本への留学を考えている学生と会うことができます。そこで質問される一番多いことが「TLSの勉強って何が特別ですか?」という質問です。

私はだいたい2つ答えます。
一つは「TLSの教室」です。TLSの教室は外から誰でも見られるようにガラス張りになっています。それは、外から学生や先生を監視するためではありません。それは、日本まで来て、外の見えない閉鎖された教室で日本語を勉強することに疑問を感じているからです。教室はみなさんの日々の日本との生活とつながっています。教室にはいろいろな人が授業の途中で入って、参加していきます。つまり、先生と学生だけの閉鎖された空間ではないんです。それは、みなさんの社会にいろいろな人がいるのと同じなんです。時にはクラスを超え、時には日本人のゲストが、時には他の先生が授業中に入ってきて、みなさんに話しかける、それがTLSの教室です。

もう一つは「形がない!」ということです。TLSには9つの教室がありますが、どの教室も同じ形で勉強しているクラスがありません。先生が前にいて、先生の机があって、それに向かって学生たちの机が並んでいる・・・そんな教室だけではないのです。先生が後ろに座って、学生が前で話している教室、机もいすもないところで、学生が立ちながら話している教室、机を固めて、会議を進めている教室。さまざまな勉強をするのですから、教室にもさまざまな形があるのです。

昔、私の日本語教育の先生がおっしゃったことで強く覚えていることがあります。
「先生の仕事は、上手に教えることじゃない。勉強したい学生の邪魔をしないことだ。」

学生が自分から勉強したくなるような場所。
TLSの学校づくりはまだまだ続きます!!

2013年5月7日 東洋言語学院 教務主任 伊東 隆作